南海診療所からのお知らせ

リハビリ教室に参加すると運動能力は
改善するのか?

〜約3年間の体力測定のデータより〜

2008年4月8日更新 2/2ページ

 次に、本当に『 継続は力なり! 』なのか、リハビリ教室参加回数で3グループわけて検討してみました。
〈 表1 〉〈 図2 〉から〈 図7 〉
今回のデータは体力測定実施時に70歳以上の方のデータとし、在籍時点での最新データとしました (60代以下の方はほぼ全員 参加回数が6回以下のグループに入ってしまうため除外しました)

リハビリ教室参加回数別 体力測定結果平均値 

(70歳以上対象)
A/参加回数 6回以内(在籍期間 半年未満)/平均年齢78.6歳
B/参加回数 7〜24回(在籍期間 半年〜2年未満)/平均年齢79.7歳
C/参加回数 25回以上(在籍期間 2年以上)/平均年齢80.3歳
※ リハビリ教室参加者の最終(あるいは最新)測定値の平均を比較

表1 図2と図3 図4と図5 図6と図7

結果は、立ち上がりテストやTimed up & Go テストだけでなく片足立ちテストも、長期参加者の成績が優れていました。

本当に月1回のリハビリ教室の開催で効果があるのだろうか?

 答えは 長期参加者の皆さんへのアンケートの中にありました!
 長期参加者の皆さん多くの方が以前より運動する習慣がついたと回答されています。客観的に見て、トレーニングの頻度や運動量はまだまだ十分とは言えませんが体を動かすことに対するきっかけ作りには十分なったと思っています。
 これからも『リハビリ教室』だけでなく診療所・デイケアで提供しているサービスについて、一人一人のおかれている状態や状況に対して適切な方向へ導くことの出来る、良き『 羅針盤 』を目指して関係スタッフ一同努力していきたいと思っております。

*注 体力測定の結果につきましては、本来、個人データを年齢階層別・性別 等さまざまな視点より分析を行いその都度参加者の皆さまには情報として提供しております。今回は全体像として大まかな傾向を知る意味でのデータの処理であることをご了承下さい。

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